or 管理画面へ

No.528

内容に反して思いの外エロい絵が出来てしまった…
20230815162732-admin.png畳む

SS
グラハムがどうしてもというので、『お給仕』とやらの一環としてオムライスを手作りしてもらった。
味は…食えなくはないという感じだ。近所のコンビニに売っている物でも別に大丈夫だったのに。
だが、不器用な彼でもハートの形くらいはケチャップで描けるらしい。可愛いだろう!などと大声で喧伝していたのも束の間、「練習した」とさらりとつぶやく姿を見て、何やら俺は胸の奥がむず痒くなるのを感じた。

ひと月分の給金を握りしめて行った先は大型量販店、通称『何でも売ってる激安ジャングル』だった。ビルの4階で買ったコンセプトカフェ風のメイド服はガサガサとした安生地で、グラハムが動くたびに衣擦れの音がする。もっと手の込んだものを買えば良かったと若干後悔したが、それでも彼はぴっちり着こなしていたし、むしろぴっちりしすぎて目のやり場に困っていた。
グラハムもグラハムで、いつの間にか衣装に合うような可愛らしいネームプレートやアクセサリー類を用意していたらしく、それらのディテールの細かさで大味な裁縫は気にならなくなったとも言える。何故か自分の姿を模した2頭身ほどの人形まで所持しており、その手の込み用に若干恐怖を覚えた。
不器用な彼が誰にどの位の謝礼を払って作らせたかは不明だが…ー。

自信に満ちた表情と逞しい体に、甘い雰囲気の薄手のメイド服はひどくアンバランスなようにも思えた。だがむしろ、その不可解さこそが彼の内面だったのだ。読めないからこそ、こうやって日々の戯れに付き合ってられるのかもしれない。

「上にかかってる玉子が旨い」
「其れはこの器具で調理した!」
スッと調理器具を差し出されたが、ここで通信販売の宣伝をされても困るんだ。
話が脱線しそうだったので「デザートはあるか?」とメイド喫茶然とした話題を振る。

沈黙のうちに、みるみる笑顔に欲情の色香がたちこめ始める。これについてはもう少し間を置いて話しかけるべきだったか。
「あるぞ」
此方への視線を全く外さず、バーカウンターから身を乗り出して答える。その眼は『ご主人様』である俺の一言を待ち望むように潤んでいた。

EDIT

DASHBOARD

■複合検索:

  • 投稿者名:
  • 投稿年月:
  • #タグ:
  • カテゴリ:
  • 出力順序:

■日付検索:

■カレンダー:

2023年8月
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031

■ハッシュタグ:

■カテゴリ:

■最近の投稿:

■フリースペース:

編集

▼現在の表示条件での投稿総数:

1件

▼最後に投稿または編集した日時:

2026年4月14日(火) 20:22:48

RSSフィード